
例えば、ほとんどのミッドレングスの浮力はオーバーフローで作ります。
出来上がったマシンシェープをカスタマイズしないでスムージングすると、レールが厚過ぎるために水の中にレールを入れることが難儀になるのでお客様はイメージ通りのボードコントロール ( ターン ) が出来ないということが起こります。
シェーパーはお客様にジャストフィット!するレールにチューンすることが必須で、ほとんどの場合はテーパーレールという薄いレールにチューンします。
このレール形状は、お客様の身長・体重・スキル・要望を加味しながら個別に調整したカスタマイズを行います。
私は完成したサーフボードをチェックした際に「これはちょっと違ってるでしょ!」と思った時には一方的に決断してサーフボードを作り直すこともあります。
普通は、シェーパーにとっては沢山作っているサーフボードの内の1本でしかありませんが、お客様にとっては唯一の貴重な1本です。
これは重いです!その思いを軽く見て見過ごすことはシェーパーとして許すことができません!
私は自分自身が納得行かないことをず〜っと心の中で引き摺ってしまうのが嫌なので手っ取り早く作り直しをすることにしています。
何故なら、「調子がイマイチ!」という思いを持ったままサーフボードを使ってもらいたくないからです。
やっぱり「調子がいい!」と言って喜んで乗ってもらいたいからです。
コスパ重視で、シェーピングとかモノ作りにこだわりのないサーファーの心にはまったく刺さらないでしょうが、hitoy shape とはそんなスタンスでサーフボード作りをしているドメスティックブランドです。
hitoy shape のこんなモノ作りのスタンスに共感してサーフボードに乗って下さって貰えてたらとっても嬉しいです。