< What is QUAD ? >
サーフボードのフィンは、シングルフィンからツインフィン、そしてトライフィンへとデザインが進化して来ました。
80年代にオーストラリアのグレン・ウィントンが4FINを考案し、一躍脚光を浴びました。
しかし、これはツインフィンをベースにしたもので、ユーザーからの支持が時間の経過と共にフェードアウトしてしまいました。
今、注目を浴びているQUAD(クアッド)はトライフィンのセンターフィンを左右の2枚のフィンに分けることによって、クイックな運動性能と直進性、そし てドライブ性能がアップするようにデザインされています。
< Difference of TRI FIN and QUAD FIN >
QUADはクイックなカービングターンでマニューバーが描け、誰が乗っても操作性が簡単なのが最大の特徴です。
また、TRI FINの欠点であるバックフィンの引きずりによるスピードのロスを防いで、波のフェイスが掘れていないセクションやパワーの無い波でもイージーに加速出来 ます。
< Setting of FIN is important >
FINは、やや*大きめのサイズをオススメします。バックフィンを大きくすると安定感が出てドライブ性能がアップします。
逆に小さいサイズにすると回転性がアップします。
しかし、小さ過ぎると安定感が無くフラついてテイクオフにも影響してくる場合がありますので要注意です。
波のサイズ、波質に合わせてバックフィンを選択することがベストなパフォーマンスを可能にする秘訣です。
< Sense of the riding >
QUADでも、ターンのタイミングはトライフィンとほぼ同じ感じで乗ることができます。
特に意識して変える必要はありませんが、ボトムターンの時に慣れるまではルースしそうな感覚を覚える事があるかもしれません。
が、ルースしてスピンアウトといったことはありません。
この感覚もほとんどのユーザーが直ぐに慣れてしまいます。ターンがスムースでフィンが4枚と多い分だけ推進力があり、ファーストターンからスピードに乗って加速出来ます。
「QUADは、誰にでも扱い易いサーフボードデザイン」です。
< QUAD for small waves ? >
QUADは小波用と思われがちですが、そんな事はありません。
トライフィンのデザインとほとんど同じと考えてOKです。
例えば、サイズの短い、幅の広い FISH系のボードはスモールウェーブタイプ。
また、標準的なアウトラインに近いデザインのボードはオールラウンドタイプになります。
ですから、 「QUAD≠スモールウェーブ」です。現在では、パイプラインを始めとするノースショアのビッグウェーブでもQUADが使用されており確実に実績を残しています。
< Epilogue >
QUADはスムースなターンと加速の良いスピーディなサーフィンが1番の特徴で、トライフィンにはないスペシャリティーな要素を兼ね備えています。
トライフィンのようにスタンダードになるのか?、それとも一過性のものとして終わるのか?
それは今は解りません。
しかし、間違いなく新しいサーフィン(マニューバー)の可能性を秘めていると思います。
今、I-MODE-Dでは圧倒的な支持を受けています。
その理由は、「テイクオフが早くてスピーディでラジカルなサーフィンが可能なのでとても面白い!」というカスタマー同士の口コミによるものです。
また、「QUAD+1」というQUADとTRI FINの両方で使うことができるシステムがカスタマーにとって安心して購入できる要因になっているのも見逃せません。
(ですが、ほとんどの方がQUADのままで乗っています。笑)