
猛暑も落ち着いて、いよいよウェットスーツが必須な季節になって来ましたね。
近年のウェットスーツの価格は原材料の高騰などにより、国産ブランド品のセミドライスーツは12万円〜16万円に値上がりしているようです。( Dewey’s は全然安いです。)
それで昔のウェットスーツと比べてどう違っているのかを考えてみました。( 明確なエビデンスはありません、個人的な感覚による考察です。)
サラリーマンの方のような週1−2回使用する標準的なサーファーの場合のウェットスーツの耐用年数は2−3年というのが業界の info だと思うのですが、使用回数など個人差はあるにしても、今の一般的な使用年数は3-5年、1.5倍くらいは確実に延びているのではないでしょうか。
それで、その理由を考えてみました。
□ 昔の重くて伸縮性の悪いネオプレーン生地から軽量で伸縮性の良いネオプレーン生地の素材が大幅に進化を遂げていること。
□ フルオーダーが一般的になったこと ( これが1番大きい!)。昔のフルオーダーは+20%UPというのが一般的で高価だったことから、ほとんどの方が既製サイズかセミオーダー (3箇所まで無料で修正できる) のウェットスーツを購入して、今程体に合っているとは言い難いウェットスーツを着ていました。フルオーダーは自分のサイズに合わせて作るテーラーメイドのウェットスーツなのでサイズが合わないことによる無用な負荷がないことから壊れ難い!という利点が考えられます。
□ パターン技術の進化。昔のウェットスーツは洋服のような平坦な作りで、今のような立体裁断があまり採用されていませんでした。立体裁断技術の進化によって動き易く、着心地の良いウェットスーツはストレスがなく、当然ながら耐久性にも影響している!と考えられます。ついでに補足すると、このパターンというのはメーカー各社独自の考え方を持っていて各メーカーの違い (特色) を発揮する1番コアな部分になっています。
□ さらに補足すると、国産ウェットスーツは修理等のアフターケアがしっかり整っていることです。
こうやって見てみると、起毛素材などを含めたウェットスーツ生地の大幅な進化と、テーラーメイドの一般化などによって体にフィットしてストレスのない着心地の良さが耐用年数の増加に寄与しているという付加価値は価格が値上がりした分と多少なりとも相殺できているのではないでしょうか。