サーフィンは何時から「マリン・レジャー」になってしまったのか?
少なくとも、私が始めた30年ぐらい前のサーファーは、アウトロー的な人が多くサーフィンは『タフな遊び』だったと思います。
私は先輩達にサーファーとして最も尊敬されるのはデカイ波に乗れる奴なんだと教え込まれました、それもスタイリッシュに!
だから、ちびってしまうような恐怖心で心臓がバクバクしている時は、それを打ち勝つハートが試されるのだと。そして最もダサイのがチキン・ハートな奴なんだと教えられました。
チキンと馬鹿にされない為にはタフである必要があり、常日頃から努力する必要がありました。
先日、同年代の友人とこの事が話題に上りました。
この友人も同意見で「うん!そうそう、そうなんだよね。」と二人盛り上がりました。
台風が日本列島に接近すると、TVニュースでは海岸からの今の状況を一斉にレポートします。
そして、時々サーファーが映し出され、必ずと言ってよい程、レポーターはこのサーファー達は「危険行為だ!」「無謀だ!」「非常識だ!」といった言葉でレポートします。
それを受けたアナウンサー(キャスターなどと呼べるレベルとは思えないのであえて使いません)も同様のコメントを出します。
「おい!ちょっと待てよ。じゃあ、サーフィンはどんな波でやるんだよ。」と思ってしまいます。
「大磯プリンスの波の出るプール」とでも思っているのだろうか?
そして時々、インタビューを受けているサーファーがTVに映し出され、「危険だと思いませんか?」等と質問されています。
もし、そんな場面に遭遇したら「じゃあ、サーフィンはどんな波でやるものだと思いますか?」と逆質問して欲しいものです。
しかし、「マリン・レジャー」と化した現在、このレポーターやアナウンサーの発言は、あながち的を得ているのかもしれません。なぜなら、サーフィンがレジャーに成り下がってしまったからです。
私がテケテケの初心者だった頃は、先輩達に安全にサーフィンする為のあらゆる事(ルール、マナー、ポイント、天気図、潮の流れ、等々)を厳しく教え込まれました。
そうです、サーフショップの人や先輩達に良い事も悪い事も含めリアル・サーファーの本質を教え込まれました。
大崎やカブネは、上級者、エキスパートオンリーのポイントだからお前達には10年早いと言われ、先輩達やショップの人からOKを貰わなければ行けない場所でした。連れて行ってもらえるようになると、そこでの上手なやり方や注意点を詰め込まれました。そうやって、やっとデビュー出来たのです。
最近は、サーフィン雑誌も読まず、先輩後輩といった縦社会の関係も薄い為に誰からも『サーフィンの本質』を習わず、TV等のミーハーメディアの影響(流行)を受けたレジャー・サーファーが増殖しています。
サーフィンを海水浴の延長程度に捕らえ?、ビート板やエアーマット遊びぐらいにしか思っていないのかもしれません。
このタイプのサーファーに、この波は「危険か?安全か?」「何処が危険で、どうすれば危険を回避出来るのか?」といったことを適切に判断する能力は極めて低く難しいのではないでしょうか。
そう考えると、このTVニュースでのコメントは的を得ているということかもしれません。
もし、このコラムを読んで、私はこの部類に近いと思う方がおられましたら、脱レジャー・サーファーを目指してサーフィン雑誌を読むなり、教えてくれる友人を作るなりしてスキルアップして下さい。
(あえてサーフショップへ!とは言いません。反発を食らいそうだから。笑)
もちろん、体力アップの為のトレーニングは最重要必須科目です。
レジャーサーファーのスキルアップが日本全体のレベルアップにつながり、事故やトラブルの少ない健全なサーフィン環境になると思います。
そして、『タフな』リアル・サーファーへの第一歩でもあると思います。
Go for it!
KEEP SURFING & GET WET!
Mahalo |