私は、シェープする上で最も重要な要素は(当然ながら)アウトライン、ロッカー、バランスという基本的な骨格にあると考えています。この基本骨格を私は常 に意識し、研究、改良を重ねています。昨年は、特にテールロッカーの研究開発に力を注ぎ、かなり良い結果を出すことが出来たと満足しています。
アウトラインにおいても、当初はBUSHMAN用に開発した"ROUNDSQUASH"が、今では他のモデルにおいての注文(オーダー)も多くなっ ていま す。ROUNDSQUASHは簡単に言うと"クイック&スムース"。文字通り"ROUNDTAILとSQUASHTAIL"を+して÷2した フィーリングと考えて頂ければ分かりやすいと思います。また、PLUMPER、RETROTIME、MICROCOSM等をはじめ、ほとんどのモデルのア ウトラインの見直しも行いましたので、良い形で進化を遂げたアウトラインにリニューアルしています。こういった作業は常に行っていることで、実際は年単位 で区切って行っているわけではありません。だから、この期間が3ヶ月だったり、6ヶ月だったり、1年だったりするわけで、実際には不定期にリニューアルし 続けています。こういった細かい変更や改良はカスタムメイドだからこそ可能な訳で、モールドで作るプロダクト品では基本的には画一的な商品しか有りません ので簡単には変更が出来ません。ここにカスタムメイドとプロダクト品の大きな違いがあるわけで、シェーパーと直接相談して決められるということはI- MODE-DSURFBOARDSの最大の特徴であり理想的だと思っています。
<2006年に見つかった課題>I-MODE-DSURFBOARDSのベースは湘南です。ここでのサーフィンは0feet~始まります。 BASICや COMPシリーズは、この0feet~台風までのすべてのサイズに最高のパフォーマンスをするサーフボードをユーザーから要求されます。(とんでもない要 求です。)波のサイズや質に合わせたサーフボードを数本所有できるユーザーには問題ありませんが、あの大混雑したポイントと波に恵まれないビーチブレイク ~台風を始めとするパワーのあるグッドサイズまでを1本のサーフボード(おまけにサイズは5'10"~6'0"という短いサイズが主流)で、これらのサイ ズに完璧に対応出来るようにするのはかなり難しい問題であり厳しい要求です。上級・エキスパートであれば技術があるので、ある程度はクリアーできますが、 多くのユーザーは必ずしもそうとは限りません。というよりも、そうでない方が大多数です。そうするとどうしても湘南の場合は、小さい波(0feet~)を 意識せざるを得ません。なぜなら、日常のサーフィンはほとんどが混雑したポイントと小さい波な訳で、基本的には誰よりも早く優先的に波をゲット出来なけれ ば良い評価をユーザーから貰えないからです。ところが、たま~にやって来るオーバーヘッド以上のサイズになると、小さい波(0feet~)に合わせたこの ボードは"パワーとテク"を一部のユーザー達に要求してきます。ユーザーとサーフボードと波との3者間のバランスを巧く調整するのが難しいところです。要 は、どのサイズの波に重点を置くのかという事です。これらの事(問題)は、サーフボードと波のサイズに対するユーザーとのコミュニケーション不足による認 識のズレに起因していると思っています。この点がクリアーになればボードデザインもはっきりとしてきます。多くのユーザーの著しいレベルアップによって、 ユーザーからの要求はどんどん細かくシビアになってきています。このような事から、I-MODE-Dでは昨年の秋からユーザーとのコミュニケーションを今 まで以上に更に細かく図るようにしています。そして、今まで以上に満足して頂けるサーフボードを提供出来るように努力しています。
今年のテーマである<"More"HeartfulShape>は、これまで以上に、より細かい対応で、よりベストな"カスタム"サーフボードを提 供し、 もっともっとサーフィンを楽しんでもらいたいという思いから掲げました。ご購入時は、これまで以上に「どのようなサイズの、どのような波で、どんなサー フィンをしたい!」のかをお教え下さい。
KEEP SURFING & GET WET!
Mahalo